|
[ 単行本 ]
|
証言構成 OHの肖像―大伴昌司とその時代
【飛鳥新社】
発売日: 1988-09
参考価格: 2,100 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,890円〜
|
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ − ]
|
1923溝口健二『血と霊』 (リュミエール叢書)
・佐相 勉
【筑摩書房】
発売日: 1991-12
参考価格: 2,243 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,880円〜
|
・佐相 勉
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 文庫 ]
|
ファインディング・ニモ映画シーンポストカードブック (Disney’sポストカードブックライブラリー)
【河出書房新社】
発売日: 2003-12
参考価格: 840 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,879円〜
|
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 大型本 ]
|
メイキング・オブ・インディ・ジョーンズ -全映画の知られざる舞台裏- (LUCAS BOOKS)
・ジョナサン・W・リンズラー/ローレン・ボザロー
【小学館プロダクション】
発売日: 2008-05-31
参考価格: 6,300 円(税込)
販売価格: 6,300 円(税込)
Amazonポイント: 63 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,853円〜
|
・ジョナサン・W・リンズラー/ローレン・ボザロー
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ 単行本 ]
|
昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫
・笠原 和夫 ・スガ 秀実 ・荒井 晴彦
【太田出版】
発売日: 2002-10
参考価格: 4,500 円(税込)
販売価格: 4,500 円(税込)
Amazonポイント: 45 pt
( 在庫あり。 )
中古価格: 3,849円〜
|
・笠原 和夫 ・スガ 秀実 ・荒井 晴彦
|
カスタマー平均評価: 5
生半可な気持ちで読み出すと火傷してしまうような、“魂”の軌跡。 日本映画がその反社会性と反公序良俗の名の下に、映画館の暗闇の中で、観客たちに夢と浪漫を与えてくれた時代に、大東映の金看板として数多くの傑作を手掛けた不朽の名脚本家笠原和夫の“魂”の軌跡。本の帯の“昭和と刺し違えた男”との惹句がピタリと決まる渾身のロング・インタビュー。本当に、生半可な気持ちで読み出すと火傷してしまいそうな熱く、危ない1冊だ。
既に他のレビュアー諸氏が触れている様に、今著の魅力は大きく分けてふたつだろう。ひとつは、帝国海軍から東映宣伝部、後に脚本家に転じて以降、映画が大衆娯楽の花形として量産されるプログラム・ピクチャーから生まれた氏の全作品群に於ける極めつけの逸話の数々を映画ファンとして興味津々に楽しめる事。もうひとつは、そのフィルモグラフィーから語られる氏の“想い”を、検証、追っていく事が、紛れもなく“激動の時代”であった昭和の陰のクロニクルを照射する結果になっている事。
“やくざ”、“右翼”、“在日”、“被差別”、“武装共産党”、“戦争”、そして“天皇”。正に昭和の闇の部分に、被写体(テーマ)への徹底したリサーチで鋭く切り込んでいった執念と、戦前、戦中、戦後を生きた軍人であり、脚本家であり、紛れもなく知識人であった笠原和夫の思想が、インタビュアーである戦後派のゲバルト世代である荒井晴彦らとの延べ1年半にも及ぶ共闘作業の中で赤裸々に語られるのを読みながら、過去の傑作が甦ってくる。今著が世に出てまもなく、この世を去った笠原和夫。末尾に謳われている「付言」の見事さが、この不世出の脚本家の強靭さを物語っている。
圧倒的なスケール この本は戦争と天皇についてよくわかる。一気に引き込まれて2日で読み終わった。視野がすごく広がったと思う。リアリティについてこんなにこだわってるプロ根性に脱帽。とことん語り合うとはこの本のことだ。世界が広がった。良かった。読むことで貴重な体験をした。おススメです。 天皇制批判の一系譜 インタビュアーの意図を裏切るやりとりが興味深い。当然笠原なら60年安保など戦後社会運動に大きく影響を受けてると思いきや「別に関係ないよ」とのリアクション。また映画「大日本帝国」に込められた天皇批判は、竹中労の大河内伝次郎論を彷彿とさせる執念を感じさせるが、それが日本の侵略戦争や植民地主義批判には全く結びついてない。笠原の思想は一見渡辺清の天皇制論とつながりそうで実は違うということが浮き彫りになっている。松田正男筆頭に新左翼の笠原評価は高かったわけだが、作り手の思想と、活動家系観客の思い入れにはズレがあったということか。 東映実録路線−心情の歴史としての 上は天皇、下はヤクザ。右は血盟団、そして左は共産党。本書は、東映実録路線で一時代を築いた稀代の脚本家・笠原和夫がそのデビューから筆を折るまで、書き上げた全作品に関する証言録である。全篇600頁。そこには、白塗り時代劇の時代からヤクザ映画の黎明、「仁義なき」東映実録路線の興亡、そして邦画界の衰退まで立ち会った者としての記憶が込められている。 笠原脚本に通底するものは「不能者としての暴力性」である。着流しのヤクザが女のすがりつく手を振り払って殴りこみに行くのは、「できないからですよ」と笠原は言う。天皇制の中で抑えつけられた者が、暴発する−日本人の男の暴力性の根底には不能者としての劣等感があるという訳だ。加えて、帝国海軍二等兵曹としての戦争体験。国の為に死ぬ事を覚悟したのに、戦争に行き遅れた者としての<心情>−それが暴力へと向かう潮目を笠原は描く。思想史家・小熊英二が言うように、<心情>とは「思想では表現困難な残余の部分」であるとすれば、笠原の脚本群は戦争体験を持つ日本人の男の<心情>の歴史に他ならない。 脚本家とは作戦参謀なり、との持論を笠原は本書で語る。映画制作を組織戦闘と捉え、指揮官である監督の資質に合わせた作戦を参謀は練る。ロケハンや緻密な取材を通して(その一端は本書の口絵で窺い知れる)点描画のように書き込まれた笠原の作戦書=脚本は、当然のことながら指揮官を選ぶ。重すぎて監督が耐えられないもの−それが笠原の言う<劇>なのだ。この重みに耐えられた監督こそが、「仁義なき戦い」という大傑作を撮ることになる。 そしてこの組織戦闘が機能しなくなる時、邦画の衰退は始まる。 最後に、同じ脚本家として邦画界への憤りを共有する荒井晴彦と、脇を固める文芸評論家のスガ秀実が繰り出す質問の的確さ、そして丁寧な脚注の存在が、本書の読み易さを確かなものにしていることを特筆しておきたい。 映画ファンのみならず必読。 全600ページ、膨大な資料(全フィルモグラフィと、シナリオの抜粋など)と特に登場人物に関しての詳しい注釈がついていて、これだけで昭和史(特に昭和初頭から戦後60年代頃まで)のかなりの部分が見えてくる。主に笠原氏と荒井晴彦、?秀実両氏による対談形式であるため、非常に読みやすくなっている。笠原和夫氏は、東映で美空ひばり映画から始まり、藤純子モノなどの仁侠映画、「仁義なき戦い」などの実録路線、「大日本帝国」「二百三高地」などの戦争映画を経て、日本映画界の衰退に伴い「愛・旅立ち」というマッチ明菜競演のトンデモ映画とかの脚本までも書いた人。彼は軍国少年で海軍入りするものの戦争に行くことはなかったのだが、テロリズムと昭和天皇が終生のテーマだった。226事件!の!!生き残り、日本共産党員、右翼、政治家、「仁義なき戦い」のモデルとなった広島の極道たちなど膨大な人数の人たちに綿密な取材をして、リアリズムを追求した作品を書きつつも、会社や監督たちと徹底的に戦ってきた。このあたりは、読んでいる者の魂をもたぎらせるほどの凄絶な戦いで、彼はストレスのあまり胃を失い苦しみながらも、傑作を数多く世に送り出した。 226事件の将校たちに強い共感を覚えたり、日本を勝ち目のない戦争に追いやったエリート将校たちや、戦争責任を果たそうとしなかった昭和天皇に対して忸怩たる思いを抱いたり、映画会社の人たちの無責任さに悔し涙を飲んだり、口調はあくまでも穏やかでありながら、こんなにも凄まじくアナーキーな情熱を映画に注ぎ込んだ男がいたとは。 偶然にも、!!!この本を読んでいる最中に、昭和2年に生まれた笠原和夫氏の訃報を聞くことになった。まさに、昭和という時代への鎮魂歌となっている。
|
|
[ 単行本(ソフトカバー) ]
|
メイキング・ムービー
・シドニー ルメット
【キネマ旬報社】
発売日: 1998-08
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,800円〜
|
・シドニー ルメット ・Sidney Lumet
|
カスタマー平均評価: 5
映画を知り尽くした人が語る映画 本1冊で映画のつくりかたを知ろうというのは無茶だけど、その無茶を成立させている本。映画の進行にそって「監督」「脚本」「俳優」「キャメラ」「美術と衣装」etc、それぞれの仕事がどんなものか、具体的に書いてある。具体的にというのは、自分が監督した作品を例にということで、この人の映画の裏話でもある。でも主旨はあくまで「映画をつくる」話なので、抑制がきいている。自伝でもなく、作品解説でもなく、あくまで映画について語った本。
|
|
[ 単行本 ]
|
フランソワ・トリュフォー
【原書房】
発売日: 2006-03-16
参考価格: 5,040 円(税込)
販売価格: 5,040 円(税込)
Amazonポイント: 50 pt
( 通常6〜9日以内に発送 )
中古価格: 3,798円〜
|
|
カスタマー平均評価: 3.5
これが完全版 昔からトリュフォーが好きで関連本はほとんど読んでいて、この本の英語版ももっている。しかし今回出た日本語版のほうが注も多いし記述が詳しいから、これが完全版だろう。英語版にない箇所がある。訳も読みやすい。最近インタビュー集も出たしこの勢いで未刊の書簡や評論も早く出されたし。 読み応えずっしり トリュフォーにまつわる事実や、彼の内面が克明に描かれた本です。今まであまり紹介されてこなかった、政治との関わりや、公私共々の交友関係(特に女性関係)の実際のところが詳しく書かれています。例えばフランス五月革命やアルジェリア戦争などは、当時を生きたフランス人の生涯を語るには欠かせない重要事項だと思いますが、そうした出来事に対する考えやアクションについても知ることができます。何よりも、厳しい批評に傷ついたり、興行上失敗したり、なかなか進まない企画に翻弄されたり、病気やトラブルに苦しんだりしながらも、まさに転がる石のように、走る馬車のように、前へ前へと駆けた生き様が感動的です。辛い時も、映画で自分を救う。映画が、生きるすべ。映画に逃避し、必死ですがっているかのようなトリュフォーの姿がひしひしと伝わってきて涙をそそられます。映画なしでは生きられない、天性の映画人。著者の筆致もニュートラルで、特にスキャンダラスに書き立てたり過剰に飾り立てたりなどはせず、ひたすら真摯に記したという感じで、好感がもてました。ボリュームもさることながら内容もとても濃い一冊です。 お勧めできません ざっと読んだ感想ですが、ありとあらゆる資料、発言を集め、整理しただけのような内容だなあと思いました。トリュフォーに関する情報量は過去最大で、仕事からプライベートまで存分につめこまれていますが、そこから彼の真の人物像が浮かび上がったとこまではいっていないのです。彼の作品についても製作過程は興味深いですが、その魅力については皆無的に書かれていません。また写真も所々に寄せ集められて、本文と一致せず、不満感が残りました。作者はトリュフォーファンではないのでしょうか?簡潔に言えば、この本はよっぽどのトリュフォー好きではないとおおよそ価値の無い本です。まだ彼の事を知らない人には、山田宏一さんの一連の著作をお勧めします。どれもこの本には無い彼の魅力を十二分に伝える、名著です。
|
|
[ 単行本 ]
|
学級通信の内容と作り方〈小学校〉発達をおさえた通信活動の展開 (のびのび教室)
・川本 治雄
【日本書籍】
発売日: 1987-03
参考価格: 1,029 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,817円〜
|
・川本 治雄
|
カスタマー平均評価: 0
|
|
[ − ]
|
成瀬巳喜男 演出術―役者が語る演技の現場
【ワイズ出版】
発売日: 1997-07
参考価格: 2,940 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,800円〜
|
|
カスタマー平均評価: 4.5
演出術から見たる成瀬映画の魅力解明記 貴重な証言集で、成瀬研究家(いや。要はファンと言いたい)でこの書を知らん人もいないと思うが、もし未読なら今すぐ買うべき。成瀬という監督は役者にとって大変「怖い」存在だったようで、仕事の上でああしろこうしろという指示は一切出さない。撮影現場はお通夜のようにシーンとしていたという。それくらいだから役者とのプライベートな付き合いも皆無に等しく、自然、役者の語る成瀬は、成瀬の監督としての側面に限られる。だから、より多くの役者にインタビューすればするほど、監督・成瀬像が明確になるという効率のいい作り。これは、成瀬の監督像を構築するのにぴったりの表現形式とも言える。
その点で最大の不満は、中北千枝子へのインタビューがないことだ。ま、それは別の著作で読むとして、逆にいうとそれ以外の主な(聞いてみたい!と思う)役者はすべてある(そりゃ原節子はない)。インタビュアーも相手によって得手不得手があり(不得手が多い気も)、巻頭を飾る高峰秀子なんかは質問の鈍さに苛立ってるのがありありだが、かえって『浮雲』のゆき子キャラを彷彿させ面白い。特別収録の千葉早智子(最初の奥さんでもある)、成瀬夫人(役者ではないが)、それにあの石井輝男も読み所だ。石井なんか成瀬に私淑してたってんだから驚きだ(ちっとも知らなかった!)。しかも・・・よそう。どうだ読みたくなっただろ? 三船敏郎の銀行員 成瀬巳喜男の映画に出演した日本映画黄金時代の俳優たちへのインタヴューを通して、その演出方法の秘密に迫っていこうとする企画。 高峰秀子、香川京子、岡田茉莉子、杉村春子、山村聰といった豪華俳優陣の口から語られる成瀬巳喜男の演出と人柄。ある人は彼を「いじわるじいさん」と呼び、ある人はとても厳しい、怖い人だったと述壊する。あがってきた脚本を黒線でどんどん塗りつぶしてゆく高峰秀子との作業、中抜きと呼ばれる山中貞雄も得意とした方法で必ず納期に間に合わせる職人技。特に「山の音」のあるシーンの演出に関する山村聰の証言は、成瀬演出の真髄に読む者を迫らせる。 個人的に特にうれしかったのが、小林桂樹氏が「妻の心」の三船敏郎を「あれは三船さんがいいですね。僕は俳優として、どうして他の監督はああいうふうに彼を使わないのかと思いましたよ。黒澤さんのものよりいい」と賞賛している事で、評者も同感である。脚本家の井手俊郎は「妻の心」を「つまらない作品」と言っているが、これは「脚本家の褒める映画は絶対につまらない」という私の定義からすれば、「妻の心」への最大の賛辞となる。
|
|
[ 単行本 ]
|
汝の症候を楽しめ―ハリウッドvsラカン
・スラヴォイ ジジェク
【筑摩書房】
発売日: 2001-07
参考価格: 3,360 円(税込)
販売価格: 品切れ中
中古価格: 3,800円〜
|
・スラヴォイ ジジェク ・Slavoj Zizek
|
カスタマー平均評価: 4
ラカンを導入せよ 映画批評のスタイルは二種類にわけられるだろう。映画の内側からの批評と外側からの批評だ。映画について映画のために語るという内からの批評は、ふつう映画評論家たちがとるスタイルだ。それとは別に、映画について語りながら精神分析をしたり記号論を展開したりする、思想家などによる外側からのアプローチもある。ジジェクはこの著書で、その両者を往還するという独特のスタイルを採用している。それも、ラカンの理論を映画を通じて解きほぐすという目的のために。 たとえば、イタリアの巨匠ロッセリーニは戦後映画にリアリズムを導入したことで有名だ。だが、ラカンの「女は男の症候である」という観点で分析すれば、実はロッセリーニがイングリッド・バーグマン(ハリウッドスターから一転してロ!!ッセリーニの妻となった)というトラウマを克服しようとし、現実の偶然性を最大限取りこもうとしたリアリズム作家ではなく、逆にそれを排除しようとする映画作りをしていたことが見えてくる、という具合だ。チャップリン、ヒッチコックなどおなじみの映画が、ジジェクの手によって思いもよらぬ方向に分析されていく、その意外性が本書の楽しみの一つではないか。
|
|