エンターテイメント書籍店

認める部分は…
はっきり言って認められる部分は中森明菜を取り扱ったという点だけ。
筆者が書いていることは、まぁもっともなお話であり、言い得ている部分は多かろうと思う。

ただ、あそこまで転け降ろすことはないだろうというほどに落としている部分があり、それに加えてあまりにも自画自賛した文章が鼻について私はその本を途中からは斜め読みすることにした。まともにつきあっていたらムカつきが頂点までやってきそうになった。ムカついたのは、私が一番気に入っているタイトルを幽霊アルバムと批判されたことだけに起因するものではない。

評論＝批評して、論じること。
辞書によると意味合いはそういうことらしい。
でもこの批評してというところが引っかかる。
世に出ている評論本は「批評論」ではなく!「批判本」に思えて成らない。勿論、それは本だけに言えることではない。評論家が論じる多くがそう思える。

評論家が論じることの全てが正しいと思う人などいないと思う。でも中にはそれを全て鵜呑みにして身につけてしまう人もいることを考えながら論じて欲しいと思う。
カバー曲アルバムを聴いて…明菜の素晴らしさを再認識。
最近のカバー・アルバムが素晴らしい出来だと評判の明菜さん。彼女がデビューした時からのファンとしては、嬉しいところです。竹内まりあさんのアルバムで「駅」が、解釈のズレがあると評されたり、いろいろあっただけに、残念な気もしていました。私自身も彼女の初期作品（４枚目のアルバムあたりまで）は、今でも愛聴盤なので、頑張ってほしいなといつも思っているところです。
彼女のアルバムを色々と分析したこの本。読んでから改めて、明菜さんの作品を聴きなおしました。なるほどこんな分析もあるのかと、感心させていただきました。読んでいて楽しかったなぁ。